こんな方におすすめ
- GameFiが何なのか知りたい
- 実際にど稼げるゲームを知りたい
- GameFiに将来性があるのか知りたい
近年、eスポーツ市場の伸びにより、ゲームで生計を立てることが以前より身近になってきました。
しかし、プロゲーマーになれるのは一部の限られた人だけで、実際のところゲームは娯楽の域を脱することはできていません。
これは、ゲームには生計を立てる力がないためです。
そこで、注目を集めているのがGameFi(ゲームファイ)です。
GameFiは将来的には職業として確立されるほどの可能性を秘めていると期待されています。
Web2で言えばユーチューバーのような存在です。
実際にフィリピンではAxie InfinityというNFTゲームで生計を立てる人が出てきました。
日本でもGameFiを職業とし、生活費を稼ぐ人が出てくる日は近いかもしれません。
しかし、正確には GameFiとは何でしょうか?
この記事では、GameFiの全体像を解説し、その疑問にお答えします。
読み終えたときには、あなたもGameFiの世界に足を踏み入れたいと思っていただけるはずです。
この記事でわかること
- GameFiとはゲーム(game)と金融(finance)を組み合わせた造語
- GameFiの稼ぎ方は3つ!ゲームをプレイ、NFTの二次販売、ランドをレンタル
- GameFiの始め方は3ステップ!①ウォレット作成②ウォレット接続③仮想通貨やNFT購入
- GameFiはブロックチェーン技術の進化で将来性が見込まれるが、技術的・コスト的課題の解決が必要
GameFiとは?
GameFiは、ゲーム(game)と金融(finance)を組み合わせた造語です。
一般的にはゲームをプレイして稼ぐブロックチェーンゲームを指します。
GameFiはYearn FinanceのCEOであるAndre Cronje氏による2020年のツイートで初めて登場したとされています。
これまでのゲームでは、獲得した武器や装備などのアイテムはゲーム内でしか価値を持ちませんでした。
今でこそ、YouTubeのゲーム実況で稼ぐユーチューバーが出てきたことで、プレイした時間と得た経験に価値が生まれるようになりました。
しかし、費やした時間と獲得した経験を情報商材として発信するには一定のスキルが必要となるため、誰でも手軽にできるものではありません。
その点、Gamefiであればすべてのプレーヤーが平等に稼ぐことが可能となる点が重要な特徴です。
NFTゲームやPlay to Earnとの違いは?
GameFiと似たような意味で、「NFTゲーム」と「Play to Earn」という言葉を聞いたことがある方もいるかと思います。
「NFTゲーム」はNFTを使用したゲーム全般のイメージで、必ずしも稼ぐことを目的としていません。
一方「Play to Earn」は遊んで稼ぐということを目的としている点で、GameFiと同じような意味合いで使われることが多いです。
実際のところNFTゲームも、ほとんどがNFTの売買を通して稼ぐことができるため、3つとも同じ意味と思ってもらって大丈夫です。
GameFiの稼ぎ方
GameFiの一番の特徴であり、注目を集めている要素が「稼ぐ」です。
アメリカの企業、GlobantとYouGovがアメリカ国内のゲーマー1000人を対象に行った調査「Metaverse Awareness Survey(メタバース認知度調査)」によると、回答者の半数以上 (53%) が「労働からデジタル通貨を得ることができれば、仮想ゲームの世界で喜んで働く」と回答しています。
しかし、この調査からは必ずしも稼ぐ側面だけが期待されているわけではないこともわかります。
回答者の40%が「メタバースの「遊ぶ」側面と「稼ぐ」側面の両方を組み合わせて追求することに関心がある」と述べています。11%は「お金を稼ぐことにもっと興味がある」と答え、49%は「遊ぶことだけに興味がある」と答えているのです。
ゲームである以上「楽しむ」を忘れてはいないことが分かりますね。
では、実際ゲームを楽しみながら稼ぐにはどのような方法があるのでしょうか。
ここでは稼ぎ方3つを紹介していきます。
- ゲームをプレイして稼ぐ
- NFTの二次販売で稼ぐ
- NFTをレンタルして稼ぐ
ゲームをプレイして稼ぐ
まずは基本となるゲームで遊んで報酬を稼ぐ方法です。報酬は仮想通貨やゲーム内コインなどです。
プレイ報酬が発生する要素として、以下のようなものがあります。
- クエストをクリアする
- イベントに参加する
- 対戦(CPU戦、対人戦)で勝つ
獲得した仮想通貨は、ゲーム内で使用できるだけでなく、仮想通貨取引所で日本円への換金が可能となります。
NFTの二次販売で稼ぐ
ゲーム内で手に入れたNFTを売買して稼ぐ方法です。
ゲームのプレイ報酬にはNFTが含まれています。
武器や装備のほか、回復アイテムなど、その種類は様々です。
手に入れたレアアイテムはNFTマーケットプレイスで売買することができるため、差益で稼ぐことができるのです。
NFTをレンタルして稼ぐ
メタバースゲームでは、メタバース内の土地(ランド)をNFTとして販売している場合があります。
これらの土地は他人に貸し出すことができる場合があります。
他人に土地(ランド)貸し出し、その賃料で稼ぐこともできます。
代表的なGameFi
稼ぎ方を確認したところで、代表的なGameFiを紹介します。
The Sandbox
サンドボックスは、ユーザーがプラットフォームのユーティリティトークンである「SAND」を使用してゲーム体験を作成、制御、販売できるイーサリアムブロックチェーン上の仮想空間です。
サンドボックスは、ユーザー自らコンテンツを制作でき、それを売買することで利益を得るというシステムが画期的でした。
Axie Infinity
アクシー・インフィニティは、ベトナムのスタジオSky Mavisが開発したNFTベースのオンラインゲームです。
プレイヤーは「Axies」と呼ばれるトークンベースのモンスターを収集、繁殖、育成、戦闘、さらには取引することができます。
2021年11月のピーク時には、1日あたり270万人のアクティブユーザーがいたとされています。
Decentraland
Ariel MeilichとEsteban Ordanoによって作成されたディセントラランドは、イーサリアム上で動作する仮想世界です。
プレイヤーは「MANA」トークンを使用してNFTとして土地の仮想区画を購入できます。
所有する土地を売買したり、プラットフォーム上の他のプレイヤーに貸し出すことができます。
CryptoBlades
BNBチェーンでローンチされ、Riveted Gamesによって開発されたクリプトブレイドは、敵を倒してレイドに参加した後にスキルトークンがもらえるP2E Webベースのロールプレイングゲームです。
プレイヤーは、公開市場でキャラクターや武器を交換したり、「SKILL」トークンの収益を賭けて、報酬として追加のトークンを受け取ることができます。
Game of Silks
ゲーム・オブ・シルクス(Silks)は、ブロックチェーン対応のメタバースを活用して、現実世界の競馬と仮想空間の競馬をリンクさせているゲームです。
各デジタルSilks Horse NFTは、現実世界の競走馬そのものをNFTにしたものです。つまり、競走馬がレースに勝つか、現実世界で子孫を繁殖させるたびに、対応するSilks Horseの所有者が「STT」トークンを獲得します。
SilksのHorse NFTに加えて、プラットフォームのユーザーは、Silksのアバター、土地、厩舎、およびその他のさまざまなゲーム内NFTを所有、取引、および操作できます。また、独自のステーキングメカニズムを通じて報酬を獲得することもできます。
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GameFiの始め方
GameFiの始め方を確認していきましょう。始め方は以下の3ステップです。
- ウォレットを作成する
- ウォレットをゲームに接続する
- 必要な仮想通貨やNFTを購入する
なお、市場には数多くのブロックチェーンゲームがあり、それぞれ動作が異なります。詐欺プロジェクトや偽のWebサイトには十分注意してください。
安易にウォレットを接続したり、知らないWebサイトからゲームをダウンロードしたりすることは危険です。
GameFi専用の新しい仮想通貨ウォレットを作成し、万が一失っても大丈夫な資金のみを使用しましょう。
①ウォレットを作成する
GameFiワールドにアクセスするには、MetaMaskなどの互換性のあるウォレットが必要です。
ゲームごとに必要となるウォレットは異なりますので、対応したウォレットを作成しましょう。
例えばAxie Infinityはイーサリアム上に構築されていますが、プレイコスト(ガス代)を抑えるため、独自にRoninネットワークをサイドチェーンとして開発しました。
そのため、Axie Infinityエコシステムとやり取りするには、公式のRoninウォレットを使用する必要があります。
ゲームの公式Webサイトをチェックして、ちゃんとサポートされているものを見つけてください。
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②ウォレットをゲームに接続する
ブロックチェーンゲームをプレイするには、ウォレットを接続する必要があります。
これはブロックチェーンゲームではウォレットがゲームアカウントとして使用されるためです。
ネット上には偽のゲームサイトも多数存在します。必ず公式Webサイトから接続していることを確認してください。ウォレット内の仮想通貨やNFTを抜き取られる場合があります。
③必要な仮想通貨やNFTを購入する
ほとんどの GameFiでは、開始するために仮想通貨やゲーム内NFTを購入する必要があります。
要件はゲームによって異なりますが、収益の可能性と全体的なリスクを常に考慮して準備しましょう。
例えば、Axie Infinityをプレイするには、ゲーム ウォレットに3つのAxieが必要です。Axie Marketplaceから購入できます。Axiesを購入するには、RoninウォレットにラップされたETH (WETH) が必要になります。
初期投資を回収して利益を上げ始めるまでにかかる時間を必ず見積もってから始めてください。
GameFiの将来性と今後の課題
GameFiの将来性
GameFiプロジェクトの数は2021年以降急増しており、2022年3月の時点で、1,400以上のブロックチェーンゲームが DappRadar に掲載されています。
ブロックチェーン技術が発展し続けるにつれて、GameFiの成長傾向は速いペースで続くと予想されています。
GameFiの課題
GameFiでは、大きく2つの課題があります。
- 手数料とトランザクションの処理能力
- 初期費用の高騰
手数料とトランザクションの処理能力
手数料とトランザクションは、ブロックチェーンそのものの構造に由来するもので、スケーラビリティ問題と言われています。
要はユーザーが増えすぎるとブロックチェーンが混雑し、処理スピードが遅くなる問題です。そして、混雑した状態で迅速な処理を求めると手数料(ガス代)が高くなってしまうのです。
初期費用の高騰
NFTゲームが人気になると、ブームと連動してNFTが高騰し、純粋にゲームを楽しみたいプレイヤーが初期費用を用意できずにゲームに参加できない状況に陥ることが起きています。
特に、メタバースゲームの中には土地(ランド)を購入して遊ぶものがあり、土地の購入には多額の費用が掛かる場合があります。
本当にゲームを楽しみたいと思っている人が参加できないのはGameFiプロジェクトにとってもマイナスです。
こうした課題を解決し、誰もが参加することができるGameFiプロジェクトが登場してくれることを期待したいですね。
よくある質問
GameFiではゲーム開始時にキャラクター等を購入する場合が多いです。
また、ブロックチェーンゲームの性質上ガス代がかかります。
初期費用を抑えるには、NFTやガス代が安価な公開初期にゲームを始めることがおすすめです。
このサイトで新しいゲームをいち早く紹介しますので、ブックマークしておくことをおすすめします。
ローンチパッドとは、新規上場予定の仮想通貨をいち早く入手できるサービスです。
まだ仮想通貨の取引が行われていないプロジェクトに投資し、上場予定の仮想通貨を上場前に購入することができます。
例えば、Axie Infinityでは、ヒット後、簡単には手に入れられないほどNFTの価値が高騰してしまいました。GameFiローンチパッドにより、このような事態を回避するため、ゲーム公開前にNFT等を手に入れることができるのです。
まとめ
この記事のまとめ
- GameFiとはゲーム(game)と金融(finance)を組み合わせた造語
- GameFiの稼ぎ方は3つ!ゲームをプレイ、NFTの二次販売、ランドをレンタル
- GameFiの始め方は3ステップ!①ウォレット作成②ウォレット接続③仮想通貨やNFT購入
- GameFiはブロックチェーン技術の進化で将来性が見込まれるが、技術的・コスト的課題の解決が必要
NFTやメタバースが急速に浸透してきたことで、仮想空間や仮想通貨といったこれまで夢物語のような存在だった世界が、今や現実に近づきつつあります。
同時に、多くの人が「ゲームをして稼ぐ」という夢もまた現実に近づきつつあるわけです。
GameFiの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。